デジタル世代、画面の見過ぎには要注意

2歳の子どもはお母さんの真似をして何度もスマホのアプリをタップし、画面を左右にスワイプします。
3歳の男の子はパソコンの前に座り、ゲーム画面の跳ねるカエルをずっと見つめて遊んでいます。
4歳の女の子はお父さんが何回ご飯の時間だと声をかけても電子書籍をしまいません。

皆さんのお子さんはPCゲームや電子書籍を利用していますか?新しい技術は子どもに新鮮でわくわくする体験を提供してくれます。しかし、体を動かしアクティブに過ごすことや創造性を養うのには向いていません。アナログの楽しさを伝えるための活動を子どもと一緒にしてみましょう。

■手書きの手紙を書いてみる
手書きの手紙を書くことは、子どもの思考プロセスと運動技能を鍛える事ができます。クレヨンやペンを使うことで色の配置を考え、キーボードを打つときとは違う筋肉を使用します。また手書きの文字の読み書きは忍耐を学ぶいい機会でもあります。
■読み聞かせ
電子書籍は、子どもに読書のスキルを身につけさせるのにとても良いツールです。しかし、親子で一つの物語を読むことは電子書籍とは違った特別な体験になります。お母さんの顔の表情やお父さんの出す効果音は電子書籍には生み出すことのできないものです。寝る前の読み聞かせやお菓子を食べながら好きな漫画を読むことは、家族の思い出作りの一つなのです。
■物語を聞く
昔は家族でラジオ番組を一緒に聞く機会がありましたが、今ではラジオよりもテレビやパソコンを囲うことが多いでしょう。ラジオに限らず、音声を聞くことは子どもにとって良い教育になります。車の旅には物語の入ったCDを持参しましょう。休憩で車を止めたとき、子どもたちが覚えている内容をできるだけ詳しく話すようにします。子どもたちの聞き取り能力をほめて、よく聞けていれば特別なご褒美をあげるのもいいかもしれません。楽しいゲームのようにして、子どもの聞く力を伸ばしてあげましょう。
■創造的な遊びをする
遊びの力は自然に与えられるものではありません。体を動かす遊びによって身体的に強くなるだけでなく、自己のコントロールを学び、自己価値が生まれます。縄跳び、ガーデニングの手伝い、鳥の餌やりでさえ、PCゲームと同じくらい教育的な遊びです。

子どもに電子機器を与えることは問題ないのですが、健康的な発達を促すためにはバランスが重要です。米国小児科学会によると、2〜5歳の子どもの場合、画面を見る時間は1日1時間以内にすることが推奨されています。


元の記事:Avoiding the 'Techno Tot' Trap