何かをする前に「してもいい?」と聞ける子どもに育てる

子どもは許可を得ることを忘れてしまうことがあります。その行動を正しても、どのように謝っていいのかがわかるわけではありません。子どもが何かをする前には「〜してもいい?」と許可を得て、それができないときには「ごめんなさい」を言えるように教えましょう。

許可を得る・謝るスキルを教えるためのポイント

許可を得ること、謝ることが大切な理由を教える
理由:大人に許可を得るとその場で(もしくはあとで)「いいよ」と言ってもらえる可能性が増えて、怒られる可能性が減る。
謝ると良い関係を続けることができ、間違ってしまったことを相手が許してくれて、次に子どもが許可を得ることを忘れなくなる。

自分の行動に責任を持つことを教える
もし子どもが「牛乳を注いでもいい?」と聞かずに自分で注いでこぼしてしまったら、「こぼしてしまって、ごめんなさい」と謝れるようにしましょう。子どもは誰かのせいにせず、自分の間違いを認めることを学びます。

大人がスキルのモデリングをする
子どもに「ペンを使ってもいいですか?」などと許可を得るスキルを使いましょう。また、自分が間違ってしまったときには謝りましょう。

感謝とほめ言葉
子どもが許可を得ることができたら、感謝をして、ほめましょう。

行動が与える影響を教える
幼い子どもには、自分の行動が周りに与える影響について教えましょう。例えば、「猫のしっぽひっぱたら、猫は痛がって逃げてしまうよ。やさしくなでたら、喉をならすよ。」と伝えることができます。

ごめんなさいは表現ではなく行動
子どもに「ごめんなさい」はただの「表現」ではなく「行動」なのだと教えましょう。「ごめんなさい」というだけでは、信頼の回復や問題を直すには足りないことがあります。「ごめんなさい」と言って、間違ってしまったことを認めた後には、問題を正すための方法や同じ間違いを繰り返さないための方法を一緒に考えましょう。

結果を用いる
子どもが許可を得ること、謝ることをしなかったら、すぐに結果を用いましょう。しなければいけないことができなかったとき、どのような結果を受けるのかを知っておかなければいけません。子どもの不適応行動やルールを破る行為が人を傷つけることや、家の状況を悪くすることがあれば、普段の活動や特権を取り戻す前に謝る必要があります。


元の記事:Teach Your Grandkids: It’s All in the Ask